波路を築く

アニメの感想&批評

リアリティ

日常系アニメを評価するうえで外せない重要な要素の一つとして、リアリティというものが挙げられる。ここでいうリアリティは、フィクション性が無いことという意味とは異なる。キャラクターの人間らしさ、舞台の描写の現実感、人物描写の自然さ。こういった要素の積み重ねで、作品の持つリアリティは少しずつ醸成されていく。これらの要素が欠けすぎていると、視聴者が日常の世界の中に入り込みづらくなり、やがて激しい違和感に襲われるだろう。そのため、リアリティを保っているかどうかということは極めて重要な要素なのだ。